つい最近の話です。
お金の勉強を始めたら、専門家の方もお金持ちで堅実に資産運用して生活している方も、大体みんな同じことを言っているんです。
貯蓄型保険はぼったくり!!!と。
衝撃でした。満期が来れば貯めたお金より増えた解約返戻金が返ってくるのに?なんで?
しかし勉強していくにつれ納得して、自分たちが加入している保険をしっかり見直してみました(ここで保険の見直しなどをやってくれている窓口には行かない方がいいです)
その結果、上の子の学資保険と、夫婦の貯蓄型医療保険二つずつ合わせて4件の計5件の保険を解約しちゃいました!
なぜ貯蓄型保険に入るのか?
そもそもなぜ貯蓄型保険に入ってしまったのか?日本人は世界で一番保険に入っている国民だそうで、私たちと同じく貯蓄型保険に入っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。この話をした友達もみんな入っていました。
私たちが保険の契約をしたのは、上の子が生まれてすぐのことでした。夫婦共通の友人がある会社の保険部にいて、あいつなら信用できるしお願いしようと決めました。
入った保険の種類
掛け捨ての保険にもいくつか入っていますが、当面は解約しない予定なので今回は割愛します。
①学資保険
当時はギリギリ学資保険の利率が今よりもいい時期で、友人の会社で扱っている中で一番いいものを紹介してくれました。少しまとまった貯金もあったので、200万円を一括で振り込みました。細かい内容は省きますが、子供が高校に入る頃から20万円くらいずつお金が必要な年に数回に分けて支払われて、計37万円くらい増えるものでした。
契約から6年で中途解約してもプラス9万円返ってきたので、悪い保険ではなかったのだと改めて思いました。
②貯蓄型医療保険
60歳になると健康還付金が戻ってくる医療保険に夫婦二人が入りました。見直しをした時に、なんでこれ入ったんだっけ?と二人で考えましたが分かりませんでした・・・。
友人に聞いた結果、入院日額が一つの保険じゃ足りないから入ったということがわかりましたが、入った理由も思い出せない保険なんてもったいなかったなと思いました。もちろん友人を責める気持ちは全くありません。当時の私たちが何も考えなさ過ぎました。
解約した結果、支払額よりもそれぞれ10万円強損することになりました。
③医療終身保険
これも夫婦二人とも入っていて、死亡すると300万円が支払わる葬式準備費用として契約しました。65歳満期でそれまで健康だと、解約返戻金は10万円以上返ってきて解約時期を遅らせるごとに返戻金が増加します。
解約の結果、こちらも支払額よりもそれぞれ10万円以上損をしました。
4件の解約で40万円以上失ったことになります。
なぜ解約したのか?
ではなぜ解約をしたのか?もちろん、事前に確認していたのでそれぐらい損することは分かっていました。
でも今解約することで多少損をしたとしても、保険に入っていつか不幸が訪れる日か、元気におじいさんおばあさんになって解約して少し増えたお金を受け取る日を待つよりも、堅実に運用して備えた方がいいと考えたからです。
そもそも保険は必要か?
これを保険に入る前に考えるべきでした。保険は必要か?という本を当時買って勉強していたにもかかわらず全然理解できてなかったようで。最近読み返して、こんなにいいこと書いてくれてるやん!と過去の自分を叱りに行きたくなりました・・・
まず日本は公的保険が充実しています。サラリーマンだと給料からだいぶ天引きされていますが、あれですでに結構な保険に入っているのです。お金は持ってかれているのに、詳しく知っている人は少ないですよね。私もまだそこまで詳しくないので勉強中です。
必要なのはきちんと貯蓄をしておくこと。それでは足りないほどの大金が必要で、公的保険もカバーしてくれないことにのみ保険を掛ける必要があります。例えば、子供が小さく配偶者にもそれほどの稼ぎがない大黒柱の死亡保険や、自動車保険と火災保険。これらは全部掛け捨てです。
入院などは公的保険で月に10万円ほどの出費で済みます。差額ベッド代などは別ですが。
貯金なんてできない程カツカツだという人は、保険に入ったほうがいいかもしれません。
実際うちもまだそこまで貯蓄額は大きくなく、子供が小さくて頼れる人も近くにいないため、もしもの為の掛け捨ての医療保険は入ったままです。子供が大きくなるか資金が多くなれば解約しようと決めています。
40万円損をしても解約を決心できた理由
40万円は言うまでもなく大金です。ではなぜそんな大金を失ってでも解約しようと決めたのか。夫を納得させられたのか。
まず、解約返戻金を株式や投資信託などで堅実に運用したらどうなるのか、計算してみました。すると数年で元が取れ、今まで保険に支払ってきた金額は毎月貯蓄して運用に回すので、更に増えることになります。保険よりも早いペースで増え、しかもその増え方にも大きな差が出ます!もちろんリスクがあるので、毎年確実に増えていくわけではありませんし、逆にマイナスになってしまう年だってあるでしょう。それでも、長期運用すれば保険よりはいい結果になるに違いないと期待できます。
しかし何かあった時の保険ですから、何かあった時には保険に入ったままにしておけばよかったと後悔する日が来るかもしれません。それはもうどうしようもありません。そんな日が近くやってこないことを願って、体に気を付けつつ楽しくすごしながらきちんと貯蓄していくしかありません。
また失った40万円については、月額2000円の掛け捨て保険に一人二つずつ、6年間入ってればそれぐらいはかかる。掛け捨てだったと思うことにしよう。というこじつけで気持ちを納得させました。夫にこう話すと、納得できるようなできないような・・・と微妙な感じでしたが笑
なぜ貯蓄型保険だけ解約したのか
私たちが保険に入るのはもう刷り込みのようなものです。結婚したら医療保険、子供ができたら学資保険、もはやそれが常識のようになっています。それは、日本人が貯蓄以外の資産運用の仕方を正しく教えられていないので知らない人が多いからだと思います。
今は金利が低いから銀行に預けててもほとんど増えない→それなら預金よりも増える保険がいいじゃん!保険機能もあるしお得!となるのでは?私もそうでした。
私たちが払った保険料は、保険会社が運用して増やします。でも、それにしては私たちの手元に戻ってくる金額が少ないです。その理由は高額な保険金がバンバン支払われているから!ではなく、保険会社の人件費や広告費にお金が使われてしまうから。ギャラが高そうなあの人もあの人も、保険のCMに出ていますよね?そういうことです。
貯蓄型保険はその割合が大きい・・・らしい。
自分がどんな保険に入っているのか、本当にしっかり理解できてますか?
そんな私も最近知ったばかりなので、今後も勉強を続けて損するものをどんどん削っていきます!
それでは。
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