我が家は結婚してから10年以上が経ちますが、マイホームを買ったことが無く、当面は買う予定もありません。
一時期は”マイホームが欲しい病”にかかっていましたが今はすっかり無くなり、最近は「持ち家はいらない」という気持ちが更に強まりました。
もちろん、持ち家派の人を否定する気持ちは一切ありません。
一生同じ土地に住むつもりだったり、一等地に家を買える余裕があれば我が家も持ち家を検討するはずです。
ここで書くのはあくまで、”転勤族でお金持ちでは無い私”が賃貸を選ぶ理由です。
同じ家に住み続ける覚悟ができないから
まず一番大きな理由は、同じ家に住み続けると決められないから。
その覚悟ができない要因としては
・転勤族だから
・子供達もいつか巣立つから
・何かあった時にすぐに移動できるようにしておきたいから
の3つがあります。
転勤族だから
我が家は転勤族なので、今は夫婦二人ともの実家から離れて親戚もいない縁もゆかりもない土地で暮らしています。
すごく気に入っているので、永住してもいいくらいだと私は思っていますが。
今後も転勤の可能性は大いにあります。
子供がだいぶ大きくなってきたので、引っ越しを嫌がったら夫が単身赴任することにはなるでしょうが。
夫が転勤族である限り、家族全員で同じ家に住むタイミングは短くなってしまうので、持ち家ではもったいないと感じてしまいます。
子供たちもいつか巣立つから
子供たちが生まれた頃に家を買った人なら、20年くらいは子供の成長を同じ家で見守れることになります。
でもその後は、子供たちがずっと独身で実家住まいでない限りは夫婦二人だけの生活になる人が大半です。
「二階は全く使っていない」という高齢者の話もよく聞きます。
現に私の実家も、私たちが帰省した時以外は使われない、物置のようになっている部屋が兄弟分3つもあります。
その時に一緒に住む人数によって必要な部屋数や間取りは変わるので、必要のない部屋を老後も管理し続けるのは嫌です。
今の時点で持ち家がない我が家は子供たちと住む年数ももう残り少ないので余計に、今の家族構成に合わせた家を買う気にはなれません。
何かあった時にすぐに移動できるようにしておきたいから
何かあった時とは例えば、隣人や近所の人が変な人だったとか。
その辺も吟味して家を買ったはずなのに変な人が後から引っ越してきたとか。
考えたくないですが、子供がいじめられて転校をしたがっているとか。
災害が起きて家に住めなくなってしまったとか。
そういう時にも、家を買っていればすぐに引っ越すことは難しいです。
賃貸なら持ち家よりは断然移動がラクだし経済的負担も少ないので、トラブルが起きた時に逃げ道を確保しておきたいという気持ちがあります。
今後は空き家がどんどん増えていくから
次の理由は日本が抱える問題から。
日本の現在の空き家率は13.8%で、20年で1.8倍も増えたそうです。
超少子高齢化社会なのだからそれも当たり前で、今後も更に増えることは簡単に予想できますよね。
そんな世の中で家の資産価値が今より上がるとは考えられません。
いざ家を買って、不要になった時に売ろうと思ってもよっぽどの一等地でない限り売ることすらできなくなっているかもしれません。
外国人なら買ってくれるかもしれないけど・・・。
日本人が減って治安が悪くなっているかもしれない地域に住み続けるのも嫌。
また、よく言われる『高齢者には家を貸してくれない問題』ですが、今後高齢者だらけになって人口も減っていく中で、賃貸業者も住んでくれる人を選んでいる場合ではなくなると予想しています。
だから、今よりも高齢者が賃貸に住みやすくなるのではないでしょうか。
手放すのが大変だから
上の空き家の話にも繋がりますが、何十年もすれば家や土地が余りまくっているでしょう。
その時に買い手があるのは、きっといい土地にある家だけです。
マンションも人が減って管理が厳しくなり、スラムのようになってしまうだろうと言われています。
そんな家は子供たちに苦労を掛けるだけだから相続させたくもないですが、買い手も無いのでは処分のしようもありません。
ただただ固定資産税を取られ続ける大きなゴミになってしまうかもしれません。
実際うちの実家も、私は県外に居るし他の兄弟はそれぞれマイホームを買ったので、誰も継ぐ人がいません。
うちの両親はまだ若いのでこれから何十年か住むのでしょうが、その後はどうなるのか見当もつきません。
自分がするにしても大変なことを子供にさせたくないので、持ち家を安易に買うことは今は考えられません。
結局はそれぞれの生活スタイルにあわせる
以上が私が家を買わずに賃貸を選ぶ理由です。
人によっては、家を買った方が幸せに過ごせる人もたくさんいるでしょう。
周りが買っているからとか、そういう年齢になったからという安易な理由で簡単に決めてしまわず、今と未来をしっかり考えて決めることが重要です。
私も今後気が変わることもあるでしょうが、その時一番良いと思える、幸せに思える選択をしていきたいです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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